日本の光と味

ドナータとヴィム・ヴェンダースによる写真の旅

会期

2024年09月10日 - 2024年12月20日

会場

JDZB

ベルリン・アートウィークの開幕に合わせ、写真展「日本の光と味 ― ドナータとヴィム・ヴェンダースによる写真の旅」をオープンしました。ヴェンダース夫妻が2000年から2022年の間、日本を訪れた際に撮影したものを中心とした写真・映像作品をご覧いただけます。

ヴィム・ヴェンダース: 今から約50年前、初めて日本を訪れた時、我が家に戻ったかのような居心地の良さをすぐに感じました。世界中の他のどの国でも、そうした故郷の感覚を覚えたことはありませんでした。もちろんドイツは別ですが。私は、自分が子供時代に思い描いていたユートピアを日本で再発見しました。公共の福祉を重んじること、細部まで気を配ること、「奉仕する仕事」も高い評価を受けること。私は子供の頃、世の中をそのようなものと捉え、日本で再び巡り合ったのです。

ドナータ・ヴェンダース: ヴィムと一緒に初めて日本を訪れて以来、日本文化は私の「師匠」となりました。人間であれ、動物であれ、植物であれ、相手に高い敬意を払うこと。あらゆるものに尊敬の念と感謝の気持ちを表すこと。とりわけ、今この瞬間に集中する日本人の姿勢は、何をするにせよ私たちがこの世に「存在すること」がいかにかけがえのない贈り物なのかを教えてくれました。日本を知ってから、自分たちに与えられた人生の時間をより強く意識するようになりました。日本は、私自身の人生との向き合い方を根底から揺さぶり、変化させ、形づくったのです。

アーティストについて:ベルリン生まれ(1965年)のドナータ・ヴェンダースは、写真作家として30年以上のキャリアを持つ。デュッセルドルフ生まれ(1945年)で、ドナータと共にベルリン在住のヴィム・ヴェンダースは、ドイツを代表する映画監督の一人として日本でも名高く、2022年に日本美術協会より「高松宮殿下記念世界文化賞」を授与された。


会期:2024年9月10日~12月20日

入場無料(アーティスト育成のためのご寄付を歓迎いたします。)

会期

2024年09月10日 - 2024年12月20日

会場

JDZB

情報

プレスリリース

写真(ページ上):Onomichi Sunset, Wim Wenders, Onomichi 2005
写真(スライド、左から右の順に):The First Night, The Daydream, The Sixth Night シリーズ「PERFECT DAYS」より、Donata Wenders, Tokyo 2022
The Chopper, Wim Wenders, Onomichi 2005