「Sceneries」

小笠原美環とアルブレヒト・シェーファーによるペインティング展。アートがベルリン日独センターの建築と繰り広げる空間的な対話

ベルリン日独センターの中央に位置する、小さな和風庭園。その庭を見ているうちに問いが浮かんできます。見ているのは内側、それとも外側? 目にしている庭は自然の一部、それとも捉えた風景? 小笠原美環とアルブレヒト・シェーファーによる展覧会「Sceneries(情景)」は、このようなアンビバレントな問いから展開しています。

オープニング日時

2023年9月7日(木)19時~、アーティストも出席

会期

2023年09月08日 - 2023年12月04日

会場

ベルリン日独センター

追加情報

入場無料


小笠原美環の控えめな色づかいは、繊細なモノクロームの色調、柔らかな青、赤、緑のトーンを含んで大きなキャンバスに広がり、独特な色彩空間を創り上げています。それらの作品群は、ふと立ち止まったときに浮かび上がる心象風景を描き出し、視覚から取り込まれた無数の残像や感情、思考を鮮やかによみがえらせます。
アルブレヒト・シェーファーによる、まるで小さな舞台のようなペインティングやモノタイプ作品は、調度品や静物が置かれた空間を描いています。簡素なつくりの一室、石や枯葉といった自然素材を緻密に捉えているだけでなく、光と影が生み出す、モノとモノの間に横たわるつかみどころのない「間」さえもが雄弁に語りかけてくるようです。
小さな中庭と呼応するかのように、絵画作品が表現する異なる視点の「自然」や「内と外」の相反性。この展覧会では、作品同士の会話、そして建築とアートの空間的な対話が繰り広げられているのです。

関連イベント
9月7日(木)19時~、オープニング 
ゲストスピーカー:ドロテア・ツヴィルナー (Dr.)
12月4日(月)17時~21時、フィニサージュ(#オープンマンデーにて)

両日とも、アーティストが出席する予定です。

ご参加にお申し込みは不要です。

開館時間:
現在開催中の日独対話展「 ⁠Sceneries」は、月曜日と水曜日の開館時間を20時まで延長し、夕方以降もご来場いただけるようになりました。

開館時間(新)は以下の通りです:
月:10:00~20:00(NEW!)
火:10:00~17:00

水:10:00~20:00(NEW!)
木:10:00~17:00
金:10:00~15:30

注:12:30~13:00 は入館できませんのでご了承ください。

以下の日時には、イベント開催のため、ご来館いただけませんのでご了承下さい:
11月3日(金)
11月9日(木)
11月10日(金)

11月8日(水)17時閉館

11月13日(月)15時半以降 入館可能
11月15日(水)16時以降 入館可能

"Sceneries" Photos © Hans-Georg Gaul @ JDZB 

オープニング日時

2023年9月7日(木)19時~、アーティストも出席

会期

2023年09月08日 - 2023年12月04日

会場

ベルリン日独センター

追加情報

入場無料


情報

助成:コンラート・アデナウアー財団、EHF2010
画像:「春」(2022年、四季シリーズより)キャンバス油彩、160 × 120 cm © M. Ogasawara
リーフレット © SHOCTOPUS GRAPHICS