ベルリン日独センターにて「JFF日本映画祭スペシャルワールドツアー2024」の映画上映
2024年3月18日
国際交流基金が開催する「JFF日本映画祭スペシャルワールドツアー2024」の一環として、ベルリン日独センターでも2本の上映会を実施しました。
2月26日に上映された『線は、僕を描く』(監督:小泉徳宏、2022年制作)は、幅広い年齢層のおよそ130名が鑑賞し、水墨画の世界に魅かれていく青年と、その過程に重ね合わせて心の変化を描いたストーリーに会場が感動に包まれました。
当センターが毎月第一月曜日に夜まで開館する「#オープンマンデー」でもあった3月4日は「スペシャル編『映画』」と称し、𠮷田恵輔監督の『ブルー』(2021年制作) が上映されました。この日が本作の記念すべきドイツ初公開となったばかりでなく、日本から初来独した𠮷田恵輔監督ご本人を会場に迎えた特別プログラムとなりました。ほぼ満席のホールで(約130名)、日本のボクシング界を舞台に繰り広げられる若者たちの人間模様や、迫力のあるボクシングのシーンを観客は固唾をのんで見守り、エンドロールとともに温かい拍手がわき起こりました。日独通訳付きの上映後トークでは、𠮷田氏が映画監督への自身の道のりや本作品の制作経緯、実際のロケ事情などについて語り、会場からも様々な質問が相次ぎました。それに続いたカジュアルな懇親会でも、人々が飲み物を片手に𠮷田監督と熱心に話し込む姿が多く見られ、ドイツの観客が日本の映画監督と直接交流することのできる貴重な機会を提供できたことは当センターにとっても喜ばしいことでした。
𠮷田監督のますますのご活躍をお祈り申し上げますとともに、国際相互理解への重要な貢献となる本映画祭を開催してくださった国際交流基金に深くお礼申し上げます。