メインコンテンツに移動

ベルリン日本語教育セミナー 2025 開催報告

2025年3月25日


本年も国際交流基金(JF)ケルン日本文化会館との共催で「ベルリン日本語教育セミナー」を実施し、ドイツ各地の大学、市民大学(VHS)、語学学校、日本語補習校などで教える約20名の日本語教師が指導法の向上と意見交換を目的に学びを深めました。

講師を務めてくださったのは、ケルン日本文化会館の日本語教育アドバイザーである菊岡由夏先生。研修テーマ「中級レベルの授業デザインを考えよう―日本語能力の多様性を考慮した課題遂行型授業―」の下、前半では、日本語教育の枠組みである「JF日本語教育スタンダード」が紹介され、「JFスタンダードの木」という視覚的モデルを用いて、学習者ごとに異なる言語能力を整理しながら効果的な授業設計を行うことについて学びました。

午後のワークショップでは、① 模擬授業、② 教科書分析、③ 授業改善 の3つに焦点をあて、日本語教育の現場で広く使われている教科書『まるごと』などを活用した実践的な演習を行いました。グループワークを通じて、参加者同士がこれまでの授業経験を共有し、指導上の工夫や改善策について活発な意見交換が行われました。対面ならではの交流が生まれ、実り多い研修となったようです。

本セミナー実施にあたり、貴重なご指導をいただいた菊岡先生に心より感謝申し上げます。



フォトギャラリー