光・色彩・エレガンス
ムラーノのガラス工房から生まれた日本のデザイン
オープニング
ゲストスピーカー:
ルッツ・ホルツ(ホルツ・コレクション)
前みち子(Prof. Dr. Dr. h.c., デュッセルドルフ・ハインリッヒ・ハイネ大学現代日本研究所名誉教授)
グラス・ハープ演奏:
フィリップ・マゲール
人類の文化史において、ガラスは最も魅惑的なマテリアルの一つと言えるでしょう。日本で発見された最古のガラスは紀元前4世紀以前にまで遡ります。本展では、四人の日本人ガラス工芸作家とムラーノ(ヴェネツィア)の工房とのコラボレーションから生み出された作品をご紹介します。数世紀に及ぶ伝統が息づくヴェネツィアンガラスの職人芸と、日本の洗練されたフォルム・色彩感覚との融合をお楽しみください。
ルッツ・ホルツ氏のコレクションは、ムラーノの名工たちによって1905年~1964年に制作された1800点以上のオリジナル作品を含む、世界的に重要なガラスコレクションとして知られています。本展の開催にあたり、格別のご協力を賜りましたルッツ・ホルツ氏に深く感謝申し上げます。
(ベルリン日独センター)
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日本ほど美術工芸が重んじられる国はなく、ヴェネツィアのムラーノ島ほどガラス職人を象徴する島はないと言えるでしょう。双方の伝統が出会い、現代ガラスアートの傑作が誕生しました。
大平洋一(1946–2022):ムラーノの「Anfora」工房の職人技と、クリアで時代を超えた日本のデザインを融合させ、洗練された花瓶を多く生み出した。
藤田喬平(1921–2004):代表作「飾筥」(かざりばこ)は、日本の伝統工芸の手法である金箔を取り入れることで、現代の「琳派」に昇華させている。
三嶋りつ惠(1962年生):ムラーノの職人が得意とする色ガラスではなく、透明ガラスにこそ全ての色が含まれているとの思いから、すべて無色ガラスで彫刻的な作品を創作する。
土田康彦(1969年生):大平洋一の影響を受けながらも、色とテクスチャーをガラス表面に用いるなど、奇抜な作風は不思議な魅力を放つ。
(シュテッフェン・ヨーン / ルッツ・ホルツ・コレクション、キュレーター)
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開館時間(急な変更にご注意ください)
月~木 13時~20時
金 13時~15時30分
フィニサージュ
会期を9月2日まで延長し、最終日は #オープンマンデー の一環で、最後のガイドツアーを行います。
6月3日(月)18時半~
2024年06月04日
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2024年09月02日
JDZB
申込不要、入場無料
本オープニングは、#オープンマンデー「ガラスアート」編として開催します。
情報
協力:ホルツ・コレクション(所蔵先)
画像:大平洋一作、ホルツ・コレクション所蔵