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早稲田大学交響楽団 ヨーロッパツアー2024

2024年3月19日


コロナ禍による中断を経て、6年ぶりに早稲田大学交響楽団がヨーロッパツアーの一環でドイツへ戻ってきました。同楽団は日本の最も優れた学生オーケストラの一つに数えられ、(1913年の)創設以来、すでに16か国の70を超える都市で公演を行っています。17日間におよぶ今回のヨーロッパツアーのフィナーレを飾ることとなったベルリン公演は、様々な理由で特別なイベントとなりました。

2024年は早稲田大学交響楽団にとって創立111周年であるだけでなく、ベルリン市と東京都の姉妹友好都市関係樹立30周年にも当たります。これを記念してベルリン日独センターは同楽団の公演に先立ち、当センターを会場として3月15日(金)にネットワーキングサロンを開催しました。サロンにはベルリンとその周辺地域で活動する音楽家やアーティスト、外交をはじめとする幅広い分野の関係者の方々をお招きし、早稲田大学交響楽団の代表メンバー、指揮者の寺岡清高氏、そして太鼓アンサンブル「英哲風雲の会」のメンバーと交流していただきました。

同楽団の公演はその二日後、3月17日(日)にベルリン・フィルハーモニーの大ホールにて行われ、ソリストにヴァイオリニストのアリーナ・ポゴストキーナを迎えたオーケストラは、英哲風雲の会とともに忘れがたい音楽の夕べを贈りました。楽団員たちはほぼ満場の観客を巧みな演奏で大いに沸かせましたが、さらに感嘆すべきことは、楽団員全員が自らの本務である学業の傍ら、課外活動として音楽に取り組んでいるという事実です。同楽団はあらゆる学生に対して門戸を開き、楽器演奏経験のない者も受け入れるという伝統を大切にしており、このたびの公演成功は各楽団員が学業の合間に少なくとも週三回は行うという充実した練習の賜物といえます。この努力はコンサートの直後、観客から数分間にわたり送られたスタンディングオベーションという形で大いに実を結びました。オーケストラはこれに応じ、アンコールとして外山雄三の「管弦楽のためのラプソディ」とパウル・リンケの「ベルリンの風」を演奏し、公演は大盛況のうちに幕を閉じました。

ベルリン日独センターは早稲田大学交響楽団と全ての関係者の皆様のツアー成功をお祝い申し上げますとともに、2027年に予定されている次回ツアーを楽しみにしております。


コンサート写真 © Peter Adamik/ classipix



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