日独フォーラムのドイツ側共同座長にダニエラ・シュヴァルツァー教授が就任
2025年4月25日
このたび、欧州・国際政治学者のダニエラ・シュヴァルツァー教授がドイツ外務省より日独フォーラムのドイツ側共同座長に任命されました。
20年前より名だたるシンクタンク・財団・大学などで研究に従事し、高い評価を得てきたシュヴァルツァー教授は、2023年にベルテルスマン財団理事に就任。それ以前には、オープン・ソサエティ財団の欧州・中央アジア担当取締役を、2016年から2021年まではドイツ外交政策協会(DGAP)の理事および会長を歴任し、2021年にはベルリン自由大学政治学名誉教授の称号を授与されました。2022年秋にはハーバード大学の客員教授として招聘され、その後も同大学のシニアフェローを務めています。さらに本年6月にはドイツ対外文化交流研究所(ifa)の総裁に就任予定です。
シュヴァルツァー教授が本年3月初旬に東京で開催された日独ヤングリーダーズ・フォーラムに講師として参加された際には、日独フォーラム日本側座長の小林栄三氏(伊藤忠商事株式会社名誉理事)と率直な意見交換も行われ、同フォーラムの実施形式について新たな方向性を確認するなど実りのある機会となりました。次回の日独フォーラムはドイツ側が主催し、本年12月にベルリンで開催予定です。同フォーラムは、日本国際交流センターと当センターが日独それぞれの事務局を担い、共同運営されています。
これまで10年間にわたり、日独フォーラムのドイツ側共同座長として卓越したリーダーシップを発揮し、フォーラムの発展に大きく寄与されたマティアス・ナス氏(ディ・ツァイト紙外信局長)は、2024年12月末をもって退任されました。ナス氏の在任中には、多くの革新的な進展が見られました。とりわけ、日独ヤングリーダーズ・フォーラム参加者の若い世代を積極的に議論に迎え入れたことや、会議の一部を公開することで、各界有識者の信頼関係に基づく日独対話の場としての重要な性質を維持しつつも、同フォーラムはより開かれた場となりました。さらに2023年3月、日独フォーラムの提言を受けて日独政府間協議が実現したことは特筆に値する重要な成果でした。
当センターは、ナス氏の長年にわたるご尽力とご指導に深く感謝申し上げます。また、後任のシュヴァルツァー教授のご活躍、そして当センターとの協力関係が今後ますます実りあるものとなることを心から願っております。
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