開催報告:「地球、その先へ ― 宇宙における日独協力」(2025 大阪・関西万博ドイツ・ナショナルデー特別イベント)
2025年6月27日
2025年6月20日(金)、大阪・関西万博において、ドイツ航空宇宙センター(DLR)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共催によるドイツ・ナショナルデー特別イベント「地球、その先へ ― 宇宙における日独協力」が開催され、当センターも協力機関として参加しました。
本イベントは、フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー・ドイツ連邦共和国大統領およびドロテー・ベア・ドイツ連邦研究・技術・宇宙大臣ご臨席のもと、山川宏氏(宇宙航空研究開発機構理事長)、川勝康弘氏(同機構准教授)、アンケ・カイザー=ピッツァーラ氏(ドイツ航空宇宙センター長官兼ベルリン日独センター評議員)、アンケ・パーゲルス=ケルプ氏(ドイツ航空宇宙センター宇宙分野担当理事)、マティアス・マウラー氏(欧州宇宙機関宇宙飛行士)、ルネ・オーバーマン氏(エアバス社)、マークス・メラー氏(OHBシステム社)が登壇し、宇宙開発研究がもたらす可能性、特に持続可能性や気候変動対策、通信、モビリティといった分野における地球規模の解決策について意見を交わしました。さらに、国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務める大西卓哉宇宙飛行士からのビデオメッセージも披露されました。イベントの進行は、物理学者および科学ジャーナリストであるジーナ・キュルツ氏(ドイツ航空宇宙センター)が務めました。
ドイツ・ナショナルデーは国旗掲揚式で華やかに幕を開け、式典では、フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領および古賀友一郎経済産業副大臣兼内閣府副大臣(2025年大阪・関西万博担当)が、それぞれ歓迎の辞を述べました。古賀副大臣は、創立40周年を迎えたベルリン日独センターに祝意を表しました。式典後は、ドイツ館ゼネラルコミッショナーのパトリック・シュペヒト氏(ドイツ連邦経済エネルギー省)の招待により記念レセプションが開催されました。
本イベント前夜に開かれた日独会談では、当センターの活動にも言及があり、石破茂内閣総理大臣はベルリン日独センターおよび日独フォーラムを通じた知的・人的交流のさらなる進展への期待を表明しました。シュタインマイヤー大統領も、日独両国が多様な分野で交流を深化させることで、両国関係がさらに強固なものになることを願う旨述べました(出典:日本国外務省)。
今回テーマとなった宇宙は、日独協力が進む中心的な分野の一つです。2025年6月26日(木)、ベルリンにて、ベア連邦研究・技術・宇宙大臣と城内実経済安全保障担当大臣兼内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策)との間で「平和目的のための宇宙協力に関する日独共同宣言」(参照:Joint Declaration of Intent)の延長に関する署名が行われ、宇宙分野における共同ミッション及びプロジェクトの継続や、地球観測、衛星通信等においても両国の協力を再確認しました。
参考リンク(ドイツ語):
- Steinmeier auf der Expo „Es geht um die Zukunft unseres Zusammenlebens“(フランクフルター・アルゲマイネ紙、2025年6月25日)
- Mehr Zusammenarbeit in Forschung und Raumfahrt mit Japan(ドイツ連邦研究・技術・宇宙省、2025年6月26日)
画像:©JDZB、© German Pavilion at Expo 2025 Osaka
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