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川上未映子氏がベルリン国際文学祭に登壇し、当センターもレセプションを実施

2025年9月26日


9月18日の夜、第25回ベルリン国際文学祭の公式プログラムに川上未映子氏が登壇しました。2022年のオンライン登壇に続く今回は、待望のリアル登壇となり、多くのファンが会場に駆けつけました。ベルリン芸術祭ハウス の大ホールには900名を超える聴衆が集まり、川上氏がステージに姿を現すと大きな拍手と歓声が湧き起こり、トークイベントは熱気に包まれました。

川上氏は、本年8月にデュモン出版社より最新小説『黄色い家(Das gelbe Haus)』のドイツ語版が刊行されたことを機に、国際交流基金の協力による欧州ブックツアー の一環としてベルリンを訪問。当日は、進行役をジャーナリストの ミリアム・ツェー氏が務め、俳優のマリー・ブロッヒング 氏が同書のドイツ語訳を朗読しました。トークでは、物語の時代背景や登場人物、印象的な場面について、川上氏が時折ユーモアを交えながら熱意をもって語り、世界中の読者への感謝も繰り返し述べられました。プログラム終了後には約2時間に及ぶサイン会が行われ、様々な国籍の来場者が作家との交流を深め、会場で販売された川上氏の著書は完売しました。

朗読とトークの後、当センターはささやかなレセプションを開催しました。志野光子駐ドイツ日本国大使、アナ・ポラック・ペトリッチ 駐ドイツ・スロベニア大使(前駐日大使)のご臨席の下、ユリア・ミュンヒ事務総長がご挨拶をさせていただきました。川上氏もサイン会終了後に合流し、関係者やゲストと和やかに歓談されました。

本イベントの開催にあたり、ベルリン国際文学祭ならびに国際交流基金のご支援に心より感謝申し上げます。また、お忙しい日程の中でベルリンでの登壇を実現された川上未映子氏に、心よりお祝いを申し上げるとともに、今後ますますのご活躍をお祈りいたします。ぜひ近い将来、再びベルリンにお迎えできる日を楽しみにしております。



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