日本とプロイセン王国が1861年1月24日に日普修好通商条約を締結してから、さまざまなことが起きました。緊密な交流、独裁政治やファシズム、戦後復興、そして技術革新という時代を経て日独関係は現在にいたっています。今日、両国はとりわけ平和、軍縮、民主主義、自由貿易の分野で協力し力を尽くしています。
1985年、両国の経済関係が最高潮に達した時、コール首相と中曽根首相の呼びかけにより、日独知的出会いの場としてベルリン日独センターが設立されました。そして、ベルリン日独センターを通して学術界、経済界をはじめとした両国の関係者や文化界が交流し、協力し合うことが期待されました。それは今なおベルリン日独センターのミッションです。
しかしながら、この間にベルリン日独センターを取り巻く環境も大きく変化しました。世界秩序、テクノロジー、コミュニケーションのあり方が根本的に変わったのです。そうした時代の変化に合わせ、ベルリン日独センターにも新たなるチャンスと挑戦に満ちた未来のために、新しい一歩を踏み出す時が来ました。
そのため、2020年11月以来、私たちは新たなベルリン日独センターの形を模索しています。その過程には、職員、ステークホルダーがその関係性を超え皆同じ立場で携わっています。部署を問わず編成されたタスクフォースでは戦略、事業形態、広報活動の新たな方向性に関する話し合いが進められています。これは「壮大」なプロジェクトです。皆さまにも、ベルリン日独センターが変化していく様子をこのブログを通して随時お伝えしていきます。
ベルリン日独センターの最新の活動内容は、ウェブサイト上のにある今後のイベント案内と過去の情報欄のほか、YouTubeチャンネルからもご覧いただけます。
文:ザシャ・リュック(Sascha LÜCK)、2016年より広報部勤務
訳:ベルリン日独センター